夏休みの宿題(1)

in 思考の果実

小学校一年生の長男・和貴の夏休みの宿題が大変だった。

無論、我々両親は我が子に勉強させることについては熱を入れている。ダメだからと言って放ったらかしにする気は毛頭ない。でも、長男は記憶することがとても苦手で、ひらがなを覚えるのも苦手。よって、日本を読むどころか書くことも現在けっこう大変である。

そんな中、小学校に入ってはじめての夏休みの宿題が出た。結構出た。「ほんとうにこんなボリュームを1年生がやるの?僕らの1年生の頃って、こんなに宿題あったか?」と疑いたくなるくらい、結構な量が出た。

厄介なのは、計算ドリルのような「問われたことを解いていく勉強」ではなく、「自分で考えて答えをつくっていく勉強」のほうだった。つまり作文だ。
夏休みの宿題には、その日あったことを一言だけ書く一行日記と、お気に入りの日だけ描く絵日記、朝顔の成長記録を絵と文で書いたりする宿題があった。それらも自主的に書くというのはまだまだ難しく、親がインタビュー的に「今日は何日?」「今日は何をした?」と聞いて、答えたことをまず親がひらがなで書いて、それを読んで書いてもらう、という作業を続けた。

その中では、読書感想文が一番大変だった。

そもそもひらがなを覚えたての子に原稿用紙2枚書け、という事自体がおかしいのではないかと思う。他の子の親に聞いてみたら「親が本を読んで、それに対して感想を聞いて、聞いたことを親が文章化して、原稿に子供が清書していくの」と言われた。
まさか。と思った。思ったので率直に先生に聞いてみた。
すると「おっしゃるとおりです」と言われて、さらに驚いた。

さて、どうするか。夏休みの宿題などはいつの時代もさっさと終わらせるのに限るはずだが、今回の息子の様子を見ると、家での学習を夏休みの間に積み重ねることで、文字を覚え続けることになるはず。春よりも夏の終わりのときのほうが文字を覚えているはず。だから、読書感想文は一番最後の日に書こうと決めた。

さらに悩むのは選書だ。息子が興味をそそる本じゃないといけない。でも、たとえ感動する物語だったとしても、難しい内容はアタマには入ってこないだろうし、長いのはたぶん読ませてる途中で飽きる。だから、馬のうんちの本にした。

それは、単純に馬が糞をするということではなく、その匂いでテリトリーを示したり、求婚相手を選んだり、また生まれてすぐの仔馬は離乳食として糞を食べるのだが、そうすることで、草を消化させる特別な酵素を母から得ることができる。そういう内容の本だった。単に糞は臭いだとか汚いだとかそういう内容じゃないところに本人は驚きと興味を覚えたようだったので、それにした。

必死で聞いて、必死で書いた。書いてもらったときにいろいろと息子独自の反応が出た。それはそれでまた別の機会に書くのかもしれない。

なかなか大変だったが、ようするに言いたいことは「小1の夏休みの宿題で読書感想文はナイよ」ということです。

(つづく)

思考の酵母: , ,