バレンタインシュトレン

in 思考の果実

昨年に続き、チョコレート生地の「バレンタインシュトレン」をつくった。

またしても告知がとても遅れてしまって申し訳ないし、そもそも「シュトレンってクリスマスをカウントダウンするように楽しみに待ちながらチビチビと切っては食べるもん」なのに、バレンタインとは全然関係無いじゃない、と言えよう。でもつくった。今年もつくった。なぜなら、美味しいからだ。

昨年も生地の中にココアを入れた。今年はこのココアを有機ココアに変えた。味がどれくらい変わるのかはわからないが、こっちのほうが健やかではないか、と妻が考えたからだ。そしてクリスマスの後半戦と同様、砂糖は生地に入れていないし、外にもふりかけていない。

クリスマスとちがって栗は入っていない。今年は栗を入手するのに遅れてしまい、クリスマスの分で栗がなくなってしまったからだ。クリスマスとちがい、ココア生地とお酒の香りと合うのはイチジクとクランベリーではないか、と考え、イチジクを中央に並べ、クリスマスのには入れなかったクランベリーを入れた。

クリスマスの時はじゃんじゃん注文が来たのでじゃんじゃん焼いては発送していて、僕らの手元で熟成させる期間をつくることができなかった。それを反省点として、今回は20本限定で1月の初めから焼成させ、1ヶ月熟成させた。

今回はバレンタイン用なのだから、2人で食べるのもと想定し、クリスマスのシュトレンよりも小さくした。一般的なシュトレンの大きさにした。その分、価格も2000円にした。

僕らは夫婦で「レシピ」をつくっていく。本などに載ってるレシピをヒントにしながら、いくつか仮説を立て、試作を作り、食べてみては「これで決定」「この素材は分量を抑えよう」などとちょっと話し合う。また作る。そうやって積み木を積み上げていくように、僕らは「レシピ」をつくっていく。

僕らはパン屋さんや洋菓子屋さんで務めたことが無いので、「開発したコレが果たして『正解』なのか?」という感じで、常に自分たちの中でかすかな疑問符がつきまとってしまってるような気がする。

でも同時に、『正解』は、『ただしい答え』はいくら突き詰めても見つからないような気もする。味覚に対して『正解』は無いと思う。無いけれど『答え』はあると思う。僕らが、僕が「ハイ、これが僕(ら)の答えです。万人にただしいと言う気はないけど、僕にはただしいと思える答えです」というのは、どこかの段階で常に必ず出せると思う。そして、常に出してる。

今年のバレンタインシュトレンには、「もしも栗が沢山手に入っていたら、ココア生地に栗入りでもっと美味しかったか?」という「たられば」の気持ちが正直言って入ってる。でも、「栗がないからこその、有機ココア生地での、答え」はきっちり出してるつもりです。

要するに美味しいです。みなさまぜひ。(ご注文はこちら

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