引っ越し先を探す。

in 思考の果実

家族が増えた今、より広い家での職住一致生活をするために引っ越し先を探しています。

「ボロくても、駅から遠くてもよいから、できるだけ広い賃貸一軒家」を探していて、もう去年から関西中あっちこっちと探しているのだが、いい物件がなかなか見つからない。
家の持ち主はやっぱりさっさと売ってしまいたいはずだろう。だが、住みたい側は見ず知らずの田舎にお試し期間も無く土地と家を買うチャレンジなどは避けたいもので、やっぱり賃貸を望むものである。だから、お互いのニーズが合っていない。いくつかの町の空き家バンクの担当者に話を伺うと誰もがこのように言っていた。まったくもってそうだ。

で、今日は先日空き家バンクの話を聞いてきた高槻市の樫田地区に家族で行ってみた。もちろんクルマで。

高槻市内から山道を一本で走っていったところにある自然豊かな村。樫田地区。グーグルマップを見ていると14,5kmほど北上すればいいのか、と単純に思っていたが、実際に行ってみたらクルマで信号が一切無い蛇行山道を30分以上走らねばならない超ハードな道程だった。これは自転車で駅までどころか原付やバイクでも難しい。物理的に危険だと思った。

具体的に空き家を見た訳ではないのではっきりとしたことは言えないが、地区の第一印象としては、田畑は多いけど家々は小さめだな…というところだった。そして、「大阪って一言で言っても、こんな秘境めいた場所もあるんやな…。もしかしたら、大阪の東にも南にも、もっといろんな隠れた秘境的田舎があるんやろうな…」とも思った。
また、誰かに案内してもらうようなかたちで地域を歩いて回らないと、ぽっと出て行っても地域の様子はよくわからないな…とも思った。(しかしながらそれでもWebだけでの情報よりはずっとマシだけど)

デザイン業のお客様はおそらく圧倒的に都市部の企業が多いのだろうけれど、インターネットがあれば基本的に仕事はできる。だから、その都市部へ移動する時間がどれくらいかかるのか、ということがこの仕事での職住一致をする上での大きなポイントなのだろうと思う。

そしてその移動時間は、関西のどこの田舎でもおそらくそう変わらないのかもしれない、と最近思い始めている。樫田地区から難波に打ち合わせに行こうとすると、クルマで高槻駅まで行ってから電車に乗ったら1.5〜2時間くらい。でもそれはおそらく千早赤阪村からでも和束町からでも近江八幡からでも吉野町からでもそう大差ない時間なのではないか。

また、田舎の共通の環境として、どれももれなく冬が寒いという点も挙げられる。二府四県、田舎は総じて冬の暮らしが厳しい。

となると、僕ら家族にとっては、「どこの県や地域の、どんな歴史や文化がある、どこの田舎に暮らそう」ではなくて「どんな目的にマッチした、どんな家に住めるか」という基準で住むところを選ぶことが最重要なのだと思い至った。僕の目的はデザイン業でも出版業でも家具製作業でもいかようにも仕事をしてみたいというものなので、それができる広い家。そして、どれだけ交通が不便でも、いろんな人たちを呼んではパンやピザをアホほど振る舞って、そのまま泊まっていってもらえるような、広い家だ。そういうところをこれからも探そうと思う。

とりあえず、今週か来週に吉野町に家族で行ってみようと思う。オオウエさんがポロッと言っていた「和紙漉きの工房が続々と空き家になっていて困ってるらしい」という言葉が気になって仕方が無くて、とにかく行ってみたい。