思考の酵母 ‘はたらきかた’

やりたいことで、やっていこう

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6月からベーグルをやめてカンパーニュばかりを焼いていたところ、先々週いきなり「予約」というものが初めて入った。喜多の安心市に卸してるレーズンのカンパーニュをホールで3つ。僕に電話で問い合わせたかったが連絡先がわからず、ネットで検索しても出てこなかったから、店に「次に焼いて持ってくるときに3つとっといて」という予約を頼んだ、とのことだった。
そうか、予約か。それだと欲しいパンが欲しい分だけ手に入るから、たしかにいいな。こっちも売れ残るということがなくなるし。そう思って焼いて納品した。

 

するとついこの間の夕方、突然見知らぬ番号から電話がかかってきた。

(さらに…)

明確に示せない限り

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そして、よく言われるのはオバケにいてもできたことじゃない?という質問。そうなんだけど、未来はそうじゃないと思って、思い切って別の会社にしました。これからもしかしたら今年くらいから?クリエイションにまつわる状況は変わりそうな気配があります。個人でもチームでも、何が得意で何が苦手か、私の武器はこれで、自分たちの戦場はここです、そういうものが明確に示せない限り、良いものは作れないし、まず仕事が生まれないと思っています。

なので僕の武器と戦場をそのまま会社にすることで、自身のやるべきことに正しいフォーカスをあてることができるし、自分がやるべきことじゃないことはお願いします!とパートナーに依頼できる。もしこれをオバケでやってしまうと、僕の仕事のアウトプットがバラバラなゆえに本来のオバケの力をぼやけさせる危惧と、そもそもこの挑戦がオバケとしての挑戦ではなく、完全に松倉個人の挑戦だったことが大きいです。

退職エントリーならぬ、成仏エントリー – Subaru Matsukura – Medium

メールは持ち帰り文化

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メールというのは、持ち帰り文化です。いったん持ち帰って検討してから返事をする。でも、チャットというのはリアルタイムコミュニケーションです。その場で全部解決します。このスピード感の違いが、仕事の面で生きてきます。

みんなで集まって一気に解決まで導くというのは、10倍の成果を出す、10分の1の時間で成果を出すなど、現状を劇的に変えるためのやり方のひとつです。仕事の仕方も根本から見直すことができるのです。

 

グーグルの人が「メールしない」本質的な理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン

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新しい議事録のとり方

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グーグルのオフィスには、ミーティング用の部屋に必ず大きなスクリーンが設置してあります。

議事録をとるのも、資料を作成するのも、誰かがひとりでパソコンに向かって書き込むのではなく、クラウド上のグーグルドキュメントに全員が同時に書き込めば、その場でほとんどできます。

このやり方は、ミーティングに限らず、プロジェクトを進めるときにも有効です。よくあるのは、誰かがワードやパワーポイントで文書を作成した後、メールに添付して送信し、それを見た人が必要なコメントを書き込んで返信するというやりとりです。同じ名前で保存してしまうと、誰がチェックしたバージョンかわからなくなってしまうので、「バージョン1」「バージョン2」のように数字を入れたり、「日付」や「チェックした人の名前」を入れて保存し直したりするわけです。

しかし、いちいち名前を変えるのは面倒で、間違いが起きやすいし、ムダな時間が発生します。

グーグルの場合は、ファイルを添付してメールで送るという方法はとりません。メールで、「資料をアップしたので、必要があればいつまでに修正してください」と、グーグルドキュメントのリンクを添えて関係者に流しておけば、各々が各自で考えて修正を入れてくれます。そして、締め切りがきたらそこで終了です。この方法だと、すぐに完成させたい場合は、チャット機能や、ビデオ会議のできるグーグルハングアウトなどでお互いに話しながら、すぐその場で完成させてしまいます。

つねに最新バージョンを全員で共有できるので、文書のバージョン管理からも解放されます。

編集してメールで送ってまた編集して、というのでは、時間のロスが多すぎる。メールのやりとりではなく、その場のやりとりで仕事を完成させてしまうのです。

 

 

グーグルの人が「メールしない」本質的な理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン

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はじめてのパン屋

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徳島4K映画祭でパン屋をやった。2日間。はじめての体験。「あたらしい仕事」のはじまり。3時に起きて生地をこねて、寒いので一次発酵に時間がかかってしまい、大量のパンに成形が追いつかず、二次発酵にも時間をかけねばならずで、10時オープンの予定がオープンできないという非常事態に陥った。これがとても残念な反省点だった。

だが、その分本当に「焼きたて」を出すことができたので、販売は上々。両日ともに96個を2時間で売り切った。売れ残ったらどうしよう…まあ、晩御飯に食べるか?とか考えていたので、すごい短時間で売れたのは嬉しい限りだった。


「うちに置いてほしい」というお店の人が来られたり、「神山は遠いから市内のあそこに置けるように話をつけたい」という人まで現れたりした。すごいなと思う。

「自分で酵母菌を育ててパンの元種をつくり、自分で捏ねて焼いて自分で店頭に出す。そして商品と引き換えにお金をいただき、面と向かって喜びの声をいただく」という、すべての段階でデザイナーでは得られない魅力のあるはたらきかただと改めて思った。
福祉施設の指導員、求人広告制作業、建築設計士、施工管理などの仕事を経て出合えた「グラフィックデザイン」という仕事は僕の天職だと思っていたが、パン屋という仕事もそれと負けず劣らず面白い。比べる部分が各々違うけれど、各々とても面白い。どこの部分にでも常に発見があり、学びがある。
「今回こうやったけど、次回はああやったらもっとうまくできるな」というような、自分自身の「のびしろ」が自分で見つけられる仕事、見つけ続けられる仕事が、いわゆる「天職」と呼べるものなんだろうな、と今思う。

そしてそれはひとりにつきひとつとは限らない。さらに、何歳になっても出合えるものだとも思う。

パン屋がはじまる(1)

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11月の25〜27日に開催される「4K徳島映画祭2016」で、パン屋として出店することになった。出店は26日と27日。ついにパン屋がはじまる。

この映画祭は2回目なのだが、今回は「神山でかつて栄えていた寄井商店街を劇場商店街にする」というコンセプトを掲げていて、飲食・物販からワークショップまで50の屋台が並ぶこととなっている。そのうちのひとつとして、僕らが「自家製天然酵母のパンとスープの店」を出店することになったのだ。

僕らが神山町に引っ越してきた理由の一つに「パン屋を(も)したい」がある。数少ない夫婦共通の夢、パン屋。大阪でやろうと思うとまず家賃が高いだろうし競争相手も多すぎるから、スタートアップがかなり難しそう。でも田舎なら家賃は安いし競争相手も少ないから、始めやすいのではないか。そう考えて、どこの限界集落に引っ越そうともパン屋を(も)やろうとは思っていた。
また、デザインの仕事は「依頼あっての仕事」だから不安定だけど、「自分の手で売り物をつくって売る仕事」をそれにプラスさせると安定しやすいのではないか、という狙いもあった。デザイン事務所がカフェを運営するというケースは意外とよく見られるが、あの「お互いの仕事を内容的にも経済的にも補完し合う」というのを自分もやってみたかった。単にコーヒーとお菓子を出すカフェよりも、無店舗販売でもパンを売るほうが儲けやすいんじゃないか? とも推理する。

たしかに、それだけを聞くととても楽天的な考えかたかもしれない。実際には神山町は移住希望者が殺到する限界集落で、したがって空き家や空き店舗は全然無い。だから、たとえ家賃が安いだろうと踏んでいても、物件自体がそもそも無い。
また、都会より田舎のほうが競合他社が少ないとは言えど、買ってくれるお客さんの数は田舎のほうが絶対的に少なすぎるわけで、開業しやすいかもしれないが儲けにくいかもしれない、ということも考えられる。

ただ、ここ神山町は全国の田舎の中でもいろんな方向から話題性があり、注目を集める町。毎日毎日視察や見学は山のようにやってくる。だから町民向けだけでなく、町外から来られる人にも買ってもらえる飲食ならば、まず複業としてやっていくならば、まだ十分可能なのではないか、と考えた。ましてやパンなら持ち帰って食べることができて場所を選ばないから、飲食ブースを用意しなくてもいい(でも、最終目的は「楽しく食べたり話し合えたりできるたまり場」をつくりたいと考えている)。
神山町は徳島県の他の田舎より都心に近く、徳島市までクルマで30分もあれば来れるという立地もプラスに働くのではないかとも考えた。
そして、パンを製造する場所を持たなくても、この町には町民が使える超古いパン焼き用のオーブンがあったり、とある町民が「シェアキッチン」を建設中だったりしていた。だから、まず焼く場所を構えないと無店舗販売すらできない、という状況ではなく、パン屋をはじめるハード側のハードルはむしろ低そうなのだった。

そしてそもそも「酵母を起こしてパンを捏ねて成形して焼く」という作業は夫婦ともに楽しいと思える作業だし、食べてもらってその場で喜んで貰えるというのは、シンプルにやりがいを感じた。これも合わせて生計に役立てるって、素直に楽しそうだと思っている。

 

だから、今回の出店を誘われたのは「渡りに船」だった。それから、一食分をどれくらいの価格帯に決めて、どんなパンを焼けばコストが合うのか、それに「僕らが提供したいパン」をすりあわせていくのを夫婦で考えあった。

(2につづく)

とにかく試作の日々

とにかく試作の日々

 

新知識の仕入れ

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この歳になっても新しい知識を習得するって、すごい面白い!と素直に思った。

パン屋のための第一歩 | HACCO STORYWRITER

この記事を自分で読み返して、「だったらなんで僕は学校の勉強で『新しい知識の獲得って楽しい!』とならなかったのだろうか」と思った。高校時代に物理や化学の知識を仕入れるのが超楽しいと感じていたら、今頃理系の大学にでも行けてたのかもしれない。

いや、小学校や中学校くらいだったら新しい知識を知ることはまだ楽しいことだったのではなかったか。どこからこうなった?どこから「めんどくさい」と思うようになった? 高校時代か? 社会人か?

ひとつ考えられるのは、「自分の暮らしに関わる新しい知識」については、何歳になろうが仕入れれば仕入れるほど面白い、ということだ。おそらく高校時代の僕は物理や化学の授業が「自分の生活や趣味」に関わることではなかった。だから面白いとも必要性が高いとも感じることができず、興味が湧かなかった。だから学ぶことが楽しくなかった。

もうひとつは「この知識を学べば、将来において自分の好きなことや、やりたいことに役立つのではないか」と想像できる物事であれば、新知識の仕入れは楽しいのではないか、ということだ。これにはあらかじめ『ゴール』を定めておく必要がある。朧げなゴールであったとしても構わないと思う。「将来こんなことしたい」というゴールから逆算して、この知識がもしかしたら使えるかもしれないと少しでも考えられるならば、覚えるという作業は自ずと楽しいものではないだろうか。だってそれを覚えることこそが、夢を叶える一歩なのだから。「これを実行すれば夢に近づくんだ!」という意識で行動するって楽しいにちがいない。他の人のことは知らないが、僕にとってはパン屋を開くにあたって遠かれ近かれ必要なことだったから、どんな些細なことでも興味深く見聞きできる。もしも物理学や化学を応用したパンづくりだとするならば(たぶん実際使うだろうけど)、物理学や化学の習得も楽しいのかもしれない。

要は常に「これからの自分はどう在りたいのか」を、いつも考える。その様子を想像する。「それがはたして本当に実現できるかどうか」などとは一切考えなくてもかまわない。

ただただ、「自分はどう在りたいのか」や「こんな暮らしができたら楽しいだろうな」を想うこと。それがあるから一見めんどうくさかろうが大変だろうが、いつも前向きに取り組むことができる。

それこそが、人が生きるうえで大切なことなんだろうな、と思う。

今までの自分と関係がなかったとしても、これからの自分に関係のある新しい知識を仕入れるのって、すごい面白い! 何歳になっても面白い! と素直に思った。

で、後日送られてきた食品衛生責任者の看板

で、後日送られてきた食品衛生責任者の看板

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仮説とトライの夏【2】

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神山に引っ越し、はじめて自宅と職場を切り分けた。そんな5月から7月にかけては、たびたび大阪へ打ち合わせや取材、イベント出演で出張していた。
大阪に朝9時に着こうと思ったら、だいたい5時に起きてクルマで家を出る必要がある。1回行くのに複数の予定を詰めたりしていたので、神山に帰ってくるのも当然夜中。長男の体調とそれによる妻の負担を考えたら、大阪に宿泊して午前に帰るという選択は無かった。暴れる長男を押さえながら2人を保育所に送り迎えをしたり、食事を食べさせたり、風呂に入れたり寝かしつけたり。それは絶対に負担が大きいだろうと思っていた。 (さらに…)

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仮説とトライの夏【1】

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大阪で独立してからずっと、自宅でデザインの仕事をしていた。かねてから「自宅だと仕事に集中できないから別に職場を作る」という考え方はちがうと思っていたからだ。デザインはまず「考えること」が仕事で、そこから主にMacで作業をする仕事なのだから、狭かろうが広かろうが関係なく働けるはず。そう思って働いていた。 (さらに…)

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