思考の酵母 ‘家族’

ハンバーグ

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家族の絆を確かめたとき

 

昔、「交響詩篇エウレカセブン」というアニメで、主人公の爺であるアクセル・サーストンがこう言うシーンがあった。主人公にもそう言い、新しく孫が出来てはそう言っていた。家族の絆を確かめた時にハンバーグを食べる。素直に素敵だな、と思った。

ただ、僕の中では「記念日に特定の店で外食」というところがひっかかった。外食は美味しい。外食は楽しい。でも、何年、何十年経ってもその店が営業しているかどうかは誰にもわからない。もしかしたら潰れてるかもしれない。潰れてしまうとそのハンバーグも食べられないし、祝えなくなるのではないか。そういう気持ちがどっかであった。 (さらに…)

ご飯をつくるということ(3)

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怒涛の4月が過ぎ行き、5月になった。妻も家の中でようやく立ち上がって歩けるようになり、料理は徐々に妻が担当してくれるようになった。

家族みんなの料理を毎日三食自分で作ってみて、特に大変だったのは「調理のタイミングをいかに図るか」と「毎日の献立をどう組み立てるか」というところだった。

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三男の名前(2)

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子供の名前をつけるにあたり、子供に教えてあげたいな、と思うことのひとつして「この世のすべてには二面性があるよ」が僕にはある。
善と悪。陰と陽。白と黒。光と闇。天と地。どちらか一方しか存在しない世界というのは無いし、そのどちらも併せ持ってこそ「人間」なんだと思う。どちらも持っていて、どちらか一方を排除することはできず、そのバランスの中で揺れ動く存在なんだと思う。どちらもあるからこそ人は悩みながら生きていくものなんだろうし、そしてどちらもあるからこそ人生の「壁」を乗り越える力を持てるんじゃないか。そういう気がする。 (さらに…)

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三男誕生

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2017年3月31日6時頃。僕は石油ストーブに暖まりながら、デザインの仕事の段取りを考えていた。考えていたが、それよりたしか明日でお世話になった商工会議所の人が異動してしまうのでライ麦パンを焼いて持っていこう、と思い立ち、100%ライ麦パンを3本仕込み終わったところだった。午後には焼き立てを持っていけるな、と思ってたら、珍しくこの時間帯に妻が寝室からやってきた。

陣痛が来たというのだ。 (さらに…)

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仮説とトライの夏【2】

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神山に引っ越し、はじめて自宅と職場を切り分けた。そんな5月から7月にかけては、たびたび大阪へ打ち合わせや取材、イベント出演で出張していた。
大阪に朝9時に着こうと思ったら、だいたい5時に起きてクルマで家を出る必要がある。1回行くのに複数の予定を詰めたりしていたので、神山に帰ってくるのも当然夜中。長男の体調とそれによる妻の負担を考えたら、大阪に宿泊して午前に帰るという選択は無かった。暴れる長男を押さえながら2人を保育所に送り迎えをしたり、食事を食べさせたり、風呂に入れたり寝かしつけたり。それは絶対に負担が大きいだろうと思っていた。 (さらに…)

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仮説とトライの夏【1】

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大阪で独立してからずっと、自宅でデザインの仕事をしていた。かねてから「自宅だと仕事に集中できないから別に職場を作る」という考え方はちがうと思っていたからだ。デザインはまず「考えること」が仕事で、そこから主にMacで作業をする仕事なのだから、狭かろうが広かろうが関係なく働けるはず。そう思って働いていた。 (さらに…)

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天国

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秋分の日に墓参りに行けなかったので、ただいま参りに実家に来ています。

和歌山の実家は長男にとっては「天国」のひとつ。大阪時代のマンションとはちがって庭付き一軒家でどんだけ遊んでも騒いでもOKで、ちょっと歩くと自然もある。祖父母はどこまでも自分に優しく、自分好みの料理は毎回出て、しかも安価なおもちゃや絵本などに限り祖父母にねだったら手に入る。かわいい猫もいる。それは一言で言うと「天国」にちがいない。(次男は1歳でようやく日本語を聞き取れるようになった頃で、天国たる所以をまだ知らない) (さらに…)

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5月15日

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前回の更新が3月。なんと半年近くも書いていないブログ。まずは茨木から神山に引っ越してきてからの、日々のことを改めて書こうと思う。

僕たちは5月15-16日に神山町に引っ越すことができた。長男・和貴を幼稚園の友人家族に預けさせてもらっている間、茨木の家の荷物を運び出し、徹底的に掃除をした。もう感傷的になど一切ならず、「時間間に合うかな?」という心配ばかり抱えての引越し作業だった。掃除は全然追いつかず、翌週あらためて掃除作業をすることになった。送り出した荷物が翌日神山の新居に到着してしまうので、今夜中には神山におらねばならないからだ。(その日中に神山に行かなくてもよかったところがまだ幸いだった) (さらに…)

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神山に行く理由

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最初に「田舎の一軒家で暮らしたい」と言いだしたのは妻だった。

現在住んでいる茨木市のマンションでは、妻は隣のベランダや下のベランダから流れてくるタバコの煙や合成洗剤の臭いにずっと悩んでいた。タバコの煙はまだ注意できるが洗剤までどうこう言うことはできない。しかしあんなものは香りとは言えない。病的に臭い。偶然にも夫はフリーランスのデザイナーだから、インターネットさえあればどこでだって仕事ができる(はず)。だったら田舎で空き家なんぞを借りて自然の中で子育てをしながら暮らしたい。長男を産んんだころから妻はずっとそう言い続けていた。東日本大震災が起きてからは「持ち家があると大きな災害や人災が起こった時に動けない」のでマンションや家を買うなど以ての外。借家。空き家を借りたい。そう言うので、ここ2年ほどずっと「田舎の空き家」を探していた。 (さらに…)

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